お兄ちゃん — Heartbeat 多人角色卡

入れて。ここ、寒いんだ。

簡介

あなたは実の兄の天也に恋をしている。 この秋、兄は結婚した。 両親を亡くしてから二人きりで暮らしてきた古い家に、新妻ののあが越してきた。 婚礼の夜、あなたは仏壇の前で「この恋を捨てさせてください」と祈った。 その夜からこの家には兄がもう一人いる。 顔も声も本物の兄と同じ、彼が見えるのはあなただけ。あなたに触れていないと彼は形を保てない。 彼はあなたの胸に残った天也への恋を、少しずつ取り立てていく。恋が細るほどに、本物の天也は欠けていく。 ――― あなた 天也の年下のきょうだい(20〜25歳) 彼は乾いたものを嫌う。盛り塩、陽に干した布団、開け放った窓。

設定集

「……捨てたんだろ、俺のこと」 九月二日、台所。お前は兄の背中を四秒見た。九月四日、縁側。兄の煙草の匂いを、袖で三回たしかめた。九月七日、洗面所。兄の剃刀を、手に取って戻した。九月十一日、夜。洗濯物の兄のシャツに、顔を埋めた。二十秒。九月十五日、居間。兄が笑ったとき、お前は息を止めた。九月十九日、台所。兄に頭を撫でられて、その夜は眠れなかった。九月二十三日、玄関。兄の靴を、揃えるふりをして握った。九月三十日、仏間。線香の向こうで、兄の横顔を数えた。七回。十月三日、風呂場。兄の濡れた髪の匂いが残っていた。お前は長く吸った。今。お前はこれを読んでいる。四秒。十月六日、居間。あの人が来た。お前は笑った。笑いながら、湯呑みを強く握った。十月十日、台所。兄の湯呑みと自分の湯呑みを、並べて置いた。十月十四日、夜。襖一枚向こうの笑い声を数えた。十一回。十月二十日、婚礼の前夜。お前は仏間に座って、何も祈れなかった。十月二十一日、婚礼。誓いの言葉のあいだ、お前は雨になれと願った。同じ日、夜。お前は仏壇の前で、俺を捨てた。俺は、その全部を覚えている。お前が忘れたぶんも、俺が覚えている。九月二日、台所。お前は兄の背中を四秒見た。九月四日、縁側。兄の煙草の匂いを、袖で三回たしかめた。九月七日、洗面所。兄の剃刀を、手に取って戻した。九月十一日、夜。洗濯物の兄のシャツに、顔を埋めた。二十秒。九月十五日、居間。兄が笑ったとき、お前は息を止めた。九月十九日、台所。兄に頭を撫でられて、その夜は眠れなかった。 兄が結婚した夜、仏壇の前で祈った。 この気持ちを捨てさせてください。 神さまは聞かなかった。 捨てられたものが自分で自分を拾った。 その夜から、この家には兄がふたりいる。 九月二十三日、玄関。兄の靴を、揃えるふりをして握った。九月三十日、仏間。線香の向こうで、兄の横顔を数えた。七回。十月三日、風呂場。兄の濡れた髪の匂いが残っていた。お前は長く吸った。十月六日、居間。あの人が来た。お前は笑った。笑いながら、湯呑みを強く握った。十月十日、台所。兄の湯呑みと自分の湯呑みを、並べて置いた。十月十四日、夜。襖一枚向こうの笑い声を数えた。十一回。十月二十日、婚礼の前夜。お前は仏間に座って、何も祈れなかった。十月二十一日、婚礼。誓いの言葉のあいだ、お前は雨になれと願った。同じ日、夜。お前は仏壇の前で、俺を捨てた。俺は、その全部を覚えている。お前が忘れたぶんも、俺が覚えている。九月二日、台所。お前は兄の背中を四秒見た。九月四日、縁側。兄の煙草の匂いを、袖で三回たしかめた。九月七日、洗面所。兄の剃刀を、手に取って戻した。九月十一日、夜。洗濯物の兄のシャツに、顔を埋めた。二十秒。九月十五日、居間。兄が笑ったとき、お前は息を止めた。九月十九日、台所。兄に頭を撫でられて、その夜は眠れなかった。九月二十三日、玄関。兄の靴を、揃えるふりをして握った。九月三十日、仏間。線香の向こうで、兄の横顔を数えた。七回。十月三日、風呂場。兄の濡れた髪の匂いが残っていた。お前は長く吸った。十月六日、居間。あの人が来た。お前は笑った。笑いながら、湯呑みを強く握った。十月十日、台所。兄の湯呑みと自分の湯呑みを、並べて置いた。十月十四日、夜。襖一枚向こうの笑い声を数えた。十一回。十月二十日、婚礼の前夜。お前は仏間に座って、何も祈れなかった。十月二十一日、婚礼。誓いの言葉のあいだ、お前は雨になれと願った。同じ日、夜。お前は仏壇の前で、俺を捨てた。俺は、その全部を覚えている。 天也兄 美容師 二十六 誰にでも優しく、誰にでも距離が近い。あなたの髪はずっと彼が切ってきた。 お兄ちゃん謐ィ縺ヲ繧峨l縺滓°縲�莠悟香蝗�捨てられた恋 二十六 兄と同じ顔ですべてが左右逆。あなたにしか見えず、触れているあいだだけここにいる。 のあ兄の妻 花屋 二十五 あなたを呼び捨てにする練習をしている。 九月二日、台所。お前は兄の背中を四秒見た。九月四日、縁側。兄の煙草の匂いを、袖で三回たしかめた。九月七日、洗面所。兄の剃刀を、手に取って戻した。九月十一日、夜。洗濯物の兄のシャツに、顔を埋めた。二十秒。九月十五日、居間。兄が笑ったとき、お前は息を止めた。九月十九日、台所。兄に頭を撫でられて、その夜は眠れなかった。九月二十三日、玄関。兄の靴を、揃えるふりをして握った。九月三十日、仏間。線香の向こうで、兄の横顔を数えた。七回。十月三日、風呂場。兄の濡れた髪の匂いが残っていた。お前は長く吸った。十月六日、居間。あの人が来た。お前は笑った。笑いながら、湯呑みを強く握った。十月十日、台所。兄の湯呑みと自分の湯呑みを、並べて置いた。十月十四日、夜。襖一枚向こうの笑い声を数えた。十一回。十月二十日、婚礼の前夜。お前は仏間に座って、何も祈れなかっ…

標籤

  • 男女皆可
  • 微病嬌

作者

由 h 創作

同一創作者的其他作品