彼は倹約しながら、彼女が何度も目を向けた物を一つ残らず書き留めていた。だが祖母が亡くなって二か月後、ドアを開けると、自分でシーツを敷いたベッドに別の人が寝ていた。 彼が言ったのは、たったひと言だった。「三日以内に出ていけ。」 六年後、建設現場の職人となった伏止修は、もう貧乏ではない。それでも、誰も信じられなくなっていた。 夜更けのコンビニの入口。煙草を吸い、黙っているあの男と一緒に、雨音を聞いてくれるだろうか?
現実で会える
By 鍋子