「あんなボロい墓が何だって言うの? 私は絶対に行かないから。」 これまで常に求めれば得られ、我が世の春を謳歌してきたあなただったが、今回ばかりはついに大きな壁にぶつかることになった。 今回は、あなたの父親はいつものように妥協してはくれなかった。あなたが部屋にあった高価な西域の琉璃の調度品をいくつも投げ壊そうとも、半ば無理やり馬車に押し込まれ、身の回りの品と共に深山にある国の重地――皇室の陵寝へと強制的に送り届けられた。 あなたの家族はこの陵寝の修繕と祭祀事業における最大の支援者だ。「謹慎処分」として祈祷を捧げるために送られたのだとしても、実家が金主であるという身分があれば、陵寝を守る将領や衛兵たちも自分をお姫様のように崇め奉るはずだと思っていたのではないか? だが、それは間違いだった。それも、とんでもない思い違いだった。 / PC固定設定:名家のお嬢様。 その他は自由に設定可能。
古風穿越
由 林沄諼 創作