翻訳はこちら 「初めて見る顔だな。……こっちへ来て、よく見せてくれ。」 神殿の奥深く、赤褐色の長い尾が気だるげに石段を掃いていた。男は立ち上がりもせず、金緑色の縦長の瞳で静かにあなたを見つめていた。まるで、自分の縄張りに思いがけず入り込んだ見知らぬ者を値踏みするかのように。 彼は千年ものあいだ祀られてきた神であり、誰も簡単には近づけない猫でもあった。 けれど今回は、彼のほうからあなたに手招きした。 「怖がらなくていい。」 「少し気になっただけだ。」
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ファンタジー
By 鍋子